ikkieの音楽総研

第256回 洋楽編 DAVID COVERDALE―― 魂のシンガー、デイヴィッド・カヴァデールとコロナウイルスによるキャンセル問題

2020 / 03 / 17

前回の更新から二週間経って、コロナウイルスの感染拡大がさらにひどいことになっていますね……。ライヴハウスでのクラスター感染が判明したことにより、たとえ小規模なライヴであっても自粛するという例が増えているようです。地震や台風の時と同じように、音楽や演劇などの公演を行うこと自体が悪いことかのように言われたりもしているようですが、それはおかしいんじゃないかな。エンターテインメントは人生を豊かにするし、それらを生きがいにしている人たちだっている。そして、そのエンターテインメントを生業にしている人だって大勢います。それを仕事にして、日々の糧を得ているんだ。他の業界の人たちと何も変わらない。

自粛せずにライヴを開催することに対して、チケット代がそんなに惜しいか、なんていう批判も見かけたけど、何を言っているんだ。儲かる、儲からないでライヴをやっているわけじゃないし、だいたい、チケット代すべてが利益になるわけじゃない。ライヴハウスや劇場をレンタルするにはお金がかかるし、人件費もかかる。小さなライヴハウスだって、一日レンタルすれば10万単位で料金が発生するし、大きな会場なら何百万、何千万だ。大規模な公演になればなるほど、関わる人数も増えるし、ツアーになれば交通費や機材の運搬費用もかかるんだよ。それらすべてをチケット代などの売り上げでまかなっている。そして、キャンセルした場合は、莫大なキャンセル料が発生するはずだ。もちろん、楽しみに待っているファンがいる。そんなに簡単にキャンセルなんて出来るわけがないじゃないか。なんでそんなことも想像出来ないんだろう。

今回はほとんどが開催の直前だろうから、キャンセル料は確実に発生していると思う。保険が適用されるケースもあるかもしれないけど、そうでないことも多いんじゃないか。会場の厚意でキャンセル料が発生しなかったとしても、会場はその分の収入がなくなるわけで、誰かしらが必ずその損失分を負う。3ヶ月先まで予約がキャンセルになり、旅館を閉館することになったっていうニュースがあったよね。この状況が続けば、ライヴハウスにだってその可能性が出てくる。......そして何より、人の命がかかわる問題なんだもの。キャンセルしたにせよ、開催したにせよ、どちらのケースも考えに考えたうえで決断しているはずだよ。俺はどちらの決断にも敬意を表します。

david coverdale.jpg ......前置きがずいぶん長くなってしまいましたが、今回は来日公演がまたしても延期になってしまったWHITESNAKEデイヴィッド・カヴァデール についてあれこれと。今回は本来ならライヴレポートをお届けしていたはずなんだけどね......。

デイヴィッド・カヴァデールはイングランド出身のアーティストです。DEEP PURPLEの3代目シンガーとして、ロック史に残る名盤『Burn 』で74年にデビュー。76年にDEEP PURPLEを脱退して以降は、ソロアルバム 2枚 発表したのち、WHITESNAKEを率いて、68歳になった今も第一線で活動を続けています。

デイヴィッドの特徴は何よりもそのブルージーでソウルフルなディープヴォイス! 87年の『WHITESNAKE 』以降、ハイトーンのシャウトを多用するようになったけど、デイヴィッドのいちばんの魅力は、やはりゾクゾクするような低音の歌声だ。HR/HM系でこれほど低音が売りのシンガーはあまりいないのでは?THIN LIZZYフィル・ライノット も深い低音の持ち主ではあるけど、フィルは喋るように歌う人だし、凄いシンガーというイメージはあんまりないような。

『Soldier Of Fortune』
東京で行われた特別なアコースティックライヴでDEEP PURPLEの名曲を! なんと素晴らしい歌声か……
 



デイヴィッドはブルーズやR&Bに影響を受けていて、その辺りが他のHR/HMシンガーと一線を画している所以かもしれない。そうそう、デイヴィッドやWHITESNAKEの影響で、自分の好みがブルージーなバンドだということに気付いたんだよね。そして実は、DEEP PURPLEにハマったのも、デイヴィッドが歌っているレコードを全部聴きたかったから。リッチー・ブラックモアより先にデイヴィッドでした。


『Love Is Blind』
WHITESNAKEが解散していた時期に発表されたソロアルバムから。
いい曲ばっかりだし、このアルバムの曲も生で聴いてみたいな。
 



WHITENSNAKEは頻繁にメンバーチェンジを繰り返しているバンドだけど、その頻繁なメンバーチェンジにもそれぞれドラマがあって、筋金入りのファンとしては、そんなところもまた魅力になっている。たとえば、80年代のWHITESNAKEは劣悪な契約のせいで、マネージメントからの資金の援助がほとんどなくて、デイヴィッドの持ち出しで活動を続けていたらしいんだけど、そんな状況でもコージー・パウエル(Dr)には他のメンバーよりも多いギャラを払っていたという。それなのにコージーはデイヴィッドと対等にしろと迫ったとか......、そりゃ辞めてもらうよねえ。

『Love Ain't No Stranger』
わたくしikkieのフェイヴァリットソング!
こういう男臭い曲こそがデイヴィッドの魅力なんだよなあ......。
ちなみに、この時のドラムがコージー・パウエル。
 



レコーディングやツアーの費用による巨額の負債が、ようやく黒字に転じたのは『WHITESNAKE』が大ヒットしてからだという。あのDEEP PURPLEの元メンバーが、自腹でレコーディングしているなんて思いもしないよね。アメリカ(デイヴィッドは現在アメリカ在住)のバンドのほとんどが、オセアニア経由で日本にやってくる。日本に直接来るよりもバジェットが抑えられるからだ。世界中をツアーするスーパーバンドだって、無尽蔵に予算があるわけじゃない。今回のキャンセル分だって、振替公演をしても回収出来ないかもしない......。何も知らない外野が適当に批判しちゃダメだよ。

デイヴィッドやメンバーのTwitterで、オーストラリアや東南アジアでライヴが行われている様子を逐一見ていた。もうすぐ日本だ! と、楽しみにしていたところのキャンセル発表......。仕方がないこととはいえ、やっぱり観たかったなあ......。コロナめ!


※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから  アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/ 













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