ikkieの音楽総研

第317回 ライヴレポート編 NEMOPHILA ―― 地獄のゆるふわ、国境を越える

2022 / 07 / 26

コロナウイルスの感染者数がえらいことになっていますね......。今のところはなんとか一度も感染せずにこられていますが、ここまで増えると自分もいつ感染してもおかしくないな、なんて気もしています。季節性のインフルエンザ並みだのなんだのといろいろな意見もあるようですが、だからといって、別に感染してもいいや、とはなりませんよね。たとえ症状が軽かったとしても、感染していいことなんて何もない。引き続き気を引き締めていきましょう!

さて、今回の音楽総研は7月1日にハリウッドの伝説的なクラブ、Whisky a Go Go で行われたNEMOPHILA初の海外公演のレポート(配信で視聴)をお届け! このところNEMOPHILAの登場頻度がずいぶん高いですが、それだけ彼女たちが目覚ましい活躍をしているということですよ。


Whisky a Go Goでのライヴトレイラー。配信は映像もサウンドももっと迫力があったんだよね......。
ぜひDVDのリリースを......

 


会場となったWhisky a Go Goは世界的に名前を知られているクラブで、LAメタル世代の俺にとっては、MÖTLEY CRÜEGUNS N' ROSESらを輩出したハコだとして何度もその名前を耳にしていた憧れの場所だったから、ライヴが発表された時には驚いて声が出てしまった。Whisky a Go Goのキャパは500人ほど。アメリカのクラブとしてはそれほど大きくないのかもしれないけど、日本のバンドが......、しかもまだ1枚しかアルバム をリリースしていない新人といってもいいバンドが出演するのは、かなりの快挙なのでは。さらに対バンや前座などではなく、ワンマンライヴが即ソールドアウト! 凄いぞNEMOPHILA。

大歓声(そう、アメリカでは声が出せるんです)の中、登場したmayu(Vo)、SAKI (G)、葉月 (G)、ハラグチサン(B)、むらたたむ (Dr)の5人は、アレンジしたバンドTシャツとデニムというスタイルで、派手ではないけど最近の衣装よりはロックバンドらしくてカッコいいのでは......。オープニングは『REVIVE 』! イントロが始まるまでは少し固くなっているように見えたmayuは、歌い始めると彼女らしい弾けるような笑顔を見せ、迫力たっぷりのドスのきいたシャウトを響かせる。初めてのMCは「We're here to kick your ass tonight !」と、見事に(?)英語でキメた。

配信映像のサウンドは素晴らしく、クリアーなうえに低音もよく出ていて迫力十分。CDやブルーレイでそのまま発売してもよさそうなクオリティだ。今回、同時配信されたのは冒頭3曲目の途中までで、全曲配信は数日経ってからだったんだけど、やはり海外からの生配信は不安要素もあったんだろう。しかし、これは大正解だったと思う。同時配信の際のサウンドとは段違いで音が良い。客席も大いに盛り上がっているようだ。年齢層は日本と同じか、それ以上に高そう。

ムーディな『徒花 -ADABANA- 』、『GAME OVER 』と続いたセクションではたむの実力の確かさをあらためて確認した。サウンドの良さもあって、彼女らしい手数の多いプレイもはっきりと聴きとれるし、いつもより音抜けもいいような......、これはアメリカだから? ひと昔前は、アメリカのほうが楽器がよく鳴る、なんて噂がまことしやかに流れていたものだけど。

メンバー紹介ではメンバーそれぞれが英語でひとこと。ハラちゃんが照れながら言った「I'm gonna destroy US!」に客席が沸く。ネイティヴには「アメリカ、ぶっこわしちゃうぞ〜」みたいな感じにかわいく聞こえるのかなあ。ゆるふわ、国境を越える。英語が堪能なSAKIはmayuの日本語MCを翻訳したりもしつつ、「みんなちょっと大人しいんじゃない? もっと騒いでいいんだよ」と流暢な英語で煽る。しかし、だんだんとmayuが「もっといけんだろ、ウイスキー!」、「あげていきますよ!」と日本語で煽っても歓声があがるように......、わはは。

機材にトラブルでもあったのか、SAKIがスタッフと何度もやり取りをしているのが気になったけど、聴こえてくるサウンドには問題なし。ただ、いつもより笑顔が少ないような......でも、不機嫌そうな表情もまたロックスターっぽくてカッコいいと思ってしまった俺は大ファンか。そして、カッコいいといえばハラちゃん! SAKIがロックスターならば、ハラちゃんはハードコアバンドのメンバーのようで、ヘドバン姿がなんとも絵になる。しかも楽しそうなんだよね。余裕があるようにすら見えるし、ハラちゃんのステージングにはアメリカのオヤジどもも魅了されたんじゃないかな。これは葉月や、他のメンバーにも言えることなんだけど。

アルバムに収録された楽曲を中心に構成されたセットリストは、アンコールも含めて14曲と少々物足りなさもあったけど、さすが実力派が揃ったバンドというべきか、錚々たるメンツとの対バンツアーを経たからなのか、海外での初めてのステージにも臆した様子もなく、実に堂々としていて、頼もしさを感じるほどだった。本人たちも手ごたえを感じていたんじゃないだろうか。

mayuとSAKIがそれぞれ口にしていた、「みんなの声が聞こえるライヴは本当に久しぶりで、すごく楽しい!」という言葉が印象に残っている。個人的には、その気持ちはよくわかると思いつつも、満員の観客のほとんどがマスクをしないで歓声をあげている様子にはやっぱり不安を感じてしまった。でも、ちょっと前まではそれが普通だったわけで、今の状況はやっぱり変だ。密集したライヴ会場で大合唱......、なし崩しでなく、安心してそう出来る日が一日も早くきますように......! そして、今回のライヴはぜひDVDやブルーレイでリリースしてほしい! それほど良いライヴだったし、アーカイヴ期間が終わって観られなくなったのは寂しすぎるもの。



※文中敬称略


2022.7.1 NEMOPHILA 1st in LA 〜Whisky a Go Goからこんばんは〜 セットリスト
1.REVIVE
2.雷霆 -RAITEI-
3.鬼灯
4.Rollin' Rollin'
5.徒花 -ADABANA-
6.GAME OVER
7.FIGHTER
8.A Ray of Light
9.SORAI
10.Change the World
11.MONSTERS
12.DISSENSION

Encore
1.Life
2.OIRAN



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