美味良品 おとりよせしました

第1回 憧れの1缶4000円のウニ缶! 一番美味しかったのは意外にも・・・・・・

お取り寄せの企画が話に出たとき、条件反射で浮かんだのが大好物のウニ缶。どこかで見かけて400円なら、と買おうとしたら、桁が違って1缶4000円だったので指をくわえた記憶がある。今回取り寄せたのは、北海道礼文島のエゾバフンウニ。旬の時期に水揚げされたウニを缶詰にしたものだ。昭和を思わせる黄色と緑のパッケージに、チープなデザインの缶。でも、そこがいい。缶詰なんて、美味しければ正義だ。この缶詰は、引き上げた船泊漁業組合が何十種類もの塩を試行錯誤し、風味が合う塩だけを使ったもの。美味しくないわけがない。

otori160616_01b.jpg ▲宝うに缶詰 エゾバフンウニ。礼文島船泊漁業協同組合からの直送で、1缶3900円+送料となる

otori160616_02.jpg ▲デザインは古めかしい

1缶の内容量は100g。賞味期限は3年だが、開けてしまえばなる早で食べきらなければならない。できるだけ多くのパターンで味わってみたいので、代表的なウニパスタは外すことにする。大好物だが使う量が多すぎる。この缶詰を使ったら原価4000円のパスタになってしまう。

そこで、選考に残ったのが茶碗蒸しとウニクリームチーズトースト。もちろん、味の比較として、白飯にも合わせてみる。まずは、茶碗蒸しにチャレンジ。材料を揃えたら、缶詰を開く。なかなかみっちり詰まっているのが嬉しい。まずは、ほんの少し味見。

その瞬間に、うま味が爆発。海のおいしさが怒濤のごとく迫ってくる。ただ、ちょっと想像と全然違う味。もの凄く美味なのだが、ウニ感が少ない。どちらかというと濃厚なかに味噌のような感じ。もちろん、ウニではあるのだが、寿司屋で生で食べるのとは違う印象だ。まぁ、とにかくこれだけ濃厚なら、何でも合うに違いない。

otori160616_03.jpg ▲まずは茶碗蒸しにチャレンジ。黒い粒は自作の山椒醤油漬け

otori160616_04.jpg ▲ほんの少し味見したら、びっくりするくらい濃厚で美味しい

otori160616_05.jpg ▲ウニはちょっと贅沢に入れてみる。100gとは言え、意外とボリュームがある

otori160616_06.jpg ▲蒸し上がった後、上にもちょこっと載せる

早速、実食。うん、うまい!うまいが・・・・・・これは普通に茶碗蒸しが美味しいだけなのでは? と言うことでウニをほじって食べてみる。確かにウニの味がして美味しいのだが、印象が弱まっている。先ほど、味見した峻烈な感動はない。はて、茶碗蒸しでは薄まってしまうのだろうか。

otori160616_07.jpg ▲完成! 実食!

気を取り直して、次はウニクリームチーズトースト。誰が考えたんだか、バケットの上にチーズクリームを塗って、ウニを載せてオーブンで焼き、オリーブオイルをかけて食べるという。美味しいに決まってる!

使ったのは「Kiri」のクリームチーズ。バケットも普通のものだ。クリームチーズを塗りたくって、うにもたっぷり載せる。オーブンで焼くのは3?5分くらい。軽く焼き色が付いたら完成だ。今回は、実験も兼ねているので、高級オリーブオイルと安価なオリーブオイルでも違いが出るか試してみる。

さて、実食! やっぱり美味いに決まってる! しかし、チーズの風味が勝っているので、半分くらいでもよかったかもしれない。オリーブオイルの高級vs安価対決は、安価な方が勝ち。高級オリーブオイルはウニの風味を消してしまったので、安いオイルでいい。ほんの少し塩をかけるとさらに美味しくなった。

otori160616_08.jpg ▲ウニクリームチーズトーストにチャレンジ

otori160616_09.jpg ▲何枚も作ることができないので、クリームチーズもウニもたっぷり載せる

otori160616_10.jpg ▲オーブンで3〜5分焼き上げる

otori160616_11.jpg ▲高級品とお手頃品のオリーブオイルをそれぞれかけて実食! 安価なオイルの方がウニの風味を楽しめた

もちろん、白いご飯にも載せて食べてみた。これは想像通り美味しかったので一安心。ちょっと薄味だったので醤油を軽く垂らすと、さらにレベルアップ。芳醇な海のうま味を堪能できる。それでもやっぱり、ウニに加えて濃厚なかに味噌みたいな味わいも感じられる。

ただ、やっぱりそのまま味見した時のインパクトが最大かもしれない。販売元のウェブサイトには、「ほかほかご飯と召し上がると最高です。また、おむすび・お茶漬け・パスタなどに入れてもよく合います」とあるが、ちょっと缶詰の価格を考えるともったいないかもしれない。しかし、その後の文章、「お酒の肴にすると、お酒が一層おいしくなります」。これは本当。ちびちびとウニをつまみながら日本酒を飲むのは感動の一言。

otori160616_12.jpg ▲熱々ご飯にウニを載せ、ちょっと醤油を垂らして食べるとうまい!

otori160616_13.jpg ▲日本酒のつまみに、ちびちび食べるのが最高!

「宝うに缶詰 エゾバフンウニ」は、流石に普段のつまみにするには高すぎる。しかし、賞味期限が3年もあるので、家庭のストックに置いておいてはいかがだろうか。記念日などに楽しんでもいいし、突然の来客があったときに最上級のもてなしができるのも嬉しいところ。筆者のオススメは料理に入れるよりは、そのまま出して酒のつまみで楽しんでもらうスタイル。腕が足りないためか料理とのマリアージュは成らなかったが、単品での味わいが最高なのは間違いなしなので、安心して購入していただきたい。

■商品
宝うに[エゾバフンウニ(1個)]
http://www.funadomari.jp/SHOP/11-5.html

■販売元
礼文島 船泊漁業協同組合
〒097-1111  北海道礼文郡礼文町大字船泊村
電話 0120-707-931
http://www.funadomari.jp


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柳谷智宣(やなぎや とものり)

1972年生まれ。キャリア18年目のライターで、ジャンルはデジタル、ビジネス、グルメ、映画。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。ウイスキーの輸出入販売を手がける株式会社Tourbillon、現場向けゲーミフィケーションeラーニングシステムを開発する株式会社Levelingの代表取締役でもある。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)など。











エンタメ 美味良品 おとりよせしました   記:  2016 / 06 / 16

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