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<街へ>

p139_1.jpg 急に都会へ出てきた私たちは建物と人の多さにとまどってすっかりイナカモノに。スウェーデンの首都ストックホルムは北のベニスと言われる12の島を持つ海辺の街です。”魔女の宅急便”のキキが住む街のモデルにもなりました。鋭い尖塔が上へと伸び、このクラシックな町並みの空を何かがす?っと横切っていきそうです。夕方、気球がいくつも浮いているのを見ましたが、もしかしたら気球に乗って空中散歩、なんていうのもあったのでしょうか?

すっかりMORI madamになった私たちはバスからの眺めに目を見張っていましたが、そこはジャポネ。ホテルに入って一息つく間もなく夕方の街へと飛び出して行きます。スウェーデンの資料は意外と少なくて、行く前なかなか集められませんでした。その中でyukkoちゃんが手に入れてきた雑誌の本は”森へ行く”気分だった私を”デザインの国スウェーデン”に目を向けてくれました。出発前にはそちらの方に比重が傾きかけた程。

取りあえずホテル近くのお目当ての店へと急ぎます。この国は午後6時閉店。と言うか6時にお店の人が帰ってしまうのです。”お客様は神様”ではなく、自分たちの生活が大切なのです。家族の待つ家へと急ぐ人、道まで椅子のはみ出るカフェへ繰り出す人。夏はここからもお楽しみの時間です。世界中からの豪華客船が点在する間で電飾された船のレストランでは若い人たちが大騒ぎ。そのまま海へドボーン。スウェーデンにも居るのね。

街を少し出るともう森が広がっています。別荘かと思われるゆったりした海辺の家ではのんびり水際でくつろぐ姿。少し上の方の建物は老人ホーム。この国は一番良い場所に老人ホームをつくるそう。どっかの国とは大違い。

しかし!暑かった!日差しが強くても湿気がなく爽やかな気候のはずなのですが、なぜか最終日は30℃に。朝、ホテルの窓から見ているだけではわからなかった・・・。長そでTシャツを着て歩きまわりヨレヨレに。夜はかなり涼しくなるんですけどね。

2泊したストックホルムでしたが、中日は郊外のオッケルボーのWij Gardenまで足を伸ばしました。今年6月に民間出身の女性と結婚して話題になった皇太子の出身地です。広い敷地に数人のガーデナーが庭のデザインを競っています。ここでもカイさんから草遊びを教わります。グンナール・カイさんはノーベル賞授賞式の晩餐会会場装飾を手掛ける屈指のアーティスト。どんなレッスンかと思いきや、葉っぱを繋げて輪にすればクラウン!1本にしてお尻につければ狐の尻尾!なんて、きっとスウェーデンの子供たちがみんなするでしょうお遊び。れんげの花輪とでもいうところでしょうか。作りながらみんな”カワイイ!カワイイ!”を連発。”カワイイって何?ボクの名はカイなんだけど” ”・・・・・!”ご多分にもれず私たちもカワイイを口にする日本人でした。
 
最後の1日、FORMEX見学には行かず、街歩きを選んだ私たちは暑い中をよく歩きました。街歩きはこの1日しかない上に、土曜日は更に早い5時に店じまいなのです。行きたい場所、見たいもの、食べたいものがまだまだいっぱいです。

まずはシェップスホルメン島にあるモデルナ・ミュジィート(近代美術館)へ。どうせならと水上バスの様な船で渡ります。当然デッキの前方に陣取りキョロキョロ。(ここで暑いことに気付きます)船は島の小さな桟橋近づき、ちょこんと私たちを降ろしてすぐ行ってしまいました。やっぱりバスだワ。シェップスホルメン島は別荘地の様な小さくて可愛い島。次来ることがあったらこの島に泊まりたい!と思いつつ美術館を目指します。横に長い美術館の前に何やら透明感のあるBOXみたいなものがあります。近づくとガラスと鏡でできている様。ただそれだけなのですが不思議な面白さ。yukkoちゃんも私も消えたり出現したり。虚像と実像が入り交じって写真も不思議に。しばらく遊べます。中は時間の都合上半分だけ。スウェーデンの伝統的、歴史的、そしてモダンな建築の展示は展示方法も含め楽しめました。その中に屋根に草がびっしりと生えた模型も発見!いつまでも滑らかに回り続ける椅子でクルクルしたり、ミュージアムショップのカラフルな雑貨にも思わず時間を取り過ぎ、ランチは中庭で軽めに。トマトスープが美味でした。

そこから歩いて橋を渡り街へと出ます。写真はこの辺りでおしまい。あまりの暑さと疲れで写真どころではなくなってしまいました。それでも懸命に歩き、こんな日に必死に歩くのはやっぱり日本人ですね。みんな強い日差しの中、肌をむき出しにしてモーターボートに乗ったり(これも現地の人のオススメ)カフェでくつろいだりしています。

あたふたしている内に次々とお店が閉まり、ついに最後の夜が来ました。本当は乗りたかったミニクルーズも諦めホテルのロビーへ急ぎます。今日1日それぞれの時を過ごして戻って来たメンバーの顔は疲れてはいますが満足感に輝いています。添乗員のsugimotoさんが急遽手配して下さったレストランへと向かいます。sugimotoさんのつかず離れずのツアコンぶりには感謝でした。現地でも知られていない訪問先を、私たちをフォローしつつ一緒になって楽しんでいる様は私たちのメンバーのよう。私たちも嬉しく思いましたよ。ここで初めて観光客らしいスウェーデン名物料理なぞ食べたりして、まあその騒がしいこと!あーー、タビが終わっちゃう!
 
p139_2.jpg その夜疲れと眠気を払いつつパッキングにどれだけ時間のかかったことか。数々の戦利品、カラフルな雑貨、どーしても手持ちしかだめなトリ、羊の切れっぱしやこっそり詰め込む苔だのカラカラに乾いた草だの。まるでびっくり箱です。後でわかったことですがトランクだけで25kg!翌朝、ぼんやりした緊張感の中バタバタと空港へ急ぎます。時間にあまりゆとりが無く、後ろ髪をひかれている私たちにはかえって良かったかもしれません。これもツアコンのコツ?フランクフルトでトランジットし、最新最大のエアバスはとても快適。朝乗ってずっと夕暮れなのか明け方なのかわからない中を飛びます。ふと空を見るとインクブルーのグラデーションも美しい空の下、夕焼け雲?いえ、湖に夕日が映っているようです。まだまだカメラを手に機内を行ったり来たり。
 
たくさんの素敵な経験をしましたが、まだまだあれもこれも出来なかった、見れなかったと欲張りな私。またきっと来るワと遠い眼をして誓います。次は是非雪のシーズンに。寒くて暗い、でも雪灯りの中鮮やかな色が生き生きとしているのを見たいと思います。赤と白の可愛いミトンも欲しいし、雪の中のやかまし村も訪ねたい。スノーブーツ買っちゃおうかなと思わず試着。スウェーデン病は治りそうもありません。










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