ikkieの音楽総研

第293回 洋楽編 ―― NIGHT RANGER それでもバンドは演奏を続けた......! NIGHT RANGER、待望のニューアルバム、リリース!

2021 / 08 / 17

NIGHT RANGERニューアルバム がリリースされました! 前作 は2017年にリリースされているから、4年振りになるのか。NIGHT RANGERは前作リリース時のツアー後(2019年)にも来日しているから、なんだかそんなに前だった気がしないなあ。……さて、今回はもちろん、そのNIGHT RANGERのニューアルバムをご紹介!

nr_atbpo.jpg 8月6日にリリースされたニューアルバムのタイトルは、『ATBPO』。これは「And The Band Played On」の略だという。「それでもバンドは演奏を続けた」というような意味かな。世界中が未曾有のコロナ禍に巻き込まれているが、それでもNIGHT RANGERは演奏を続ける、という宣言なんだろうね。アメリカのバンドである彼らは、昨年ロックダウンを経験し、予定されていたサミー・ヘイガーWHITESNAKEとのツアーもキャンセルになり、活動休止を余儀なくされてしまう。そのツアーが予定されていた期間に、やはりクリエイティヴな活動を続けたいと、もっと先に予定されていたというアルバム制作に着手したと、ケリー・ケイギー (Vo,Dr)は話している。

これまでのアルバムは、全員でスタジオに入り、ジャムセッションを繰り返しながらソングライティングを行っていたが、ロックダウン中の今回はそれが出来ず、ZOOMなどを駆使し、それぞれのアイディアをデータでジャック・ブレイズ (Vo,B)に送り、ジャックがまとめていったという。レコーディングも、カリフォルニア、ワシントン、アリゾナと、バラバラの地域に住んでいるメンバーそれぞれが所有するスタジオで行われたとのこと。今どきのバンドはメンバーが違う国に住んでいることもざらにあると思うけど、それにしても作曲やレコーディングはどこかに集まってやることが多いだろうし、ましてやNIGHT RANGERのようにメンバーがセッションしながら曲を作っていたバンドならば、いつもよりも困難な作業だったであろうことは、想像に難くない。

『Bring It All Home To Me』
こんなにBabyを連呼する曲、久しぶりに聴いたかも(笑)

 


ジャックによると、150トラックも使った曲もあるとのことだけど(普通は半分でも多いくらい)、そんなに多いと、確認するために聴くだけでも大変そうだもんね。しかも、バラバラに録ったものをまとめるとなると、NIGHT RANGERの持ち味であるライヴ感や、バンドの一体感が薄まりかねない。......でもご心配なく! 本作にはNIGHT RANGERらしい、一体感のあるサウンドがたっぷりつまっています。

そして、楽曲自体もNIGHT RANGERらしいポジティヴなエネルギーに満ちたものばかり。昨年発表されたBON JOVIのアルバムが同じくコロナ禍の影響を受けた作品だったけど、大統領選やブラック・ライブズ・マター運動などの影響もあってか、少し影のある作品だったのに対し、本作はとことんポジティヴだ。同じコロナ禍であっても昨年と今年では状況が違うし、一概には言えないけど、そのへんがやっぱりNIGHT RANGERらしいな。NIGHT RANGERのインタビュー映像やオフショットを見ると、だいたいメンバー同士がふざけあって、ゲラゲラ笑っているんだよね。そういった彼らの楽しい人柄が、楽曲にも反映されていると思うんだ(BON JOVIのメンバーが暗いと言いたいわけではないので、くれぐれも誤解なきよう)。

『Breakout』
ニューアルバムからの先行シングル。イントロから爆発するツインリードは、これぞNIGHT RANGER! だね

 


ロックダウンのさなかに作曲をすることは、凄いセラピーだったと、ジャックは言う。生粋のライヴバンドである彼らが、ライヴを封印され、メンバーが集まることも出来ない。それでも、アーティストはやはりクリエイティヴな活動にこそ、精神が癒される。先行リリースされたシングル『Breakout』の、この戦いに負けたら大変なことになるだろう、突き破るんだ、といった歌詞は、アルバムタイトル同様、自分達自身へのステートメントなのだろうし、コロナ禍にあえぐファンへのメッセージでもあるだろう。少なくとも、俺はそう受け取りました。負けるもんか。

サウンド面では、ブラッド・ギルスとケリ・ケリーの二人のギタリストのプレイがかなりフィーチャーされていて、元ギターキッズとしては嬉しいかぎり。エリック・リーヴィーのキーボードが少々おとなしい気もするけど、ミスター・バラードシンガーたるケリーのヴォーカルが堪能できる『The Hardest Road』でのプレイや、『Hard to Make It Easy』でのホンキートンク・ピアノで存在感をきっちりと示している。その『Hard to Make It Easy』は新機軸じゃないかな? NIGHT RANGERのこういうシャッフルって聴いたことないかも。

『Hard to Make It Easy』
オーディオのみ。エリックのピアノが印象的だけど、この曲はTHIN LIZZYを意識したのかな?

 


実は、2019年のNIGHT RANGERのライヴ以降、数千人単位でのライヴを観ていない。それもあってか、NIGHT RANGERのライヴが観られたことが、なんと幸せなことだったのかと、よく思い返す。日米ともに新規感染者がまた増えてきている現在、彼らが日本でライヴをするのは、なかなか難しいかもしれない。……それでも、いつかまた、そう遠くない未来に、NIGHT RANGERが日本に来てくれることを信じています。祈るような気持ちで……!

 



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