ikkieの音楽総研

第312回 特別編 ―― 極私的、最強90年代ソング(前編)

2022 / 05 / 17

先日放送された『関ジャム完全燃SHOW 』の「令和に活躍する若手アーティストが選ぶ最強平成ソングBEST30」の内容が一部で話題になっているようです。というのも、平均年齢が25.8歳というほんとの若者が選んだランキングのため、30代以上の視聴者からすると、あれも入っていない、これも入っていない......と、物申したくなってしまったようで。たしかにB'z をはじめとするビーイング系アーティストや、X JAPAN LUNA SEA のようなヴィジュアル系、小室ファミリーなんかが入っていないのは違和感があったかなあ。とくに、長いことライヴハウスで活動してきた俺の肌感覚では、平成というか90年代はやっぱりヴィジュアル系が強かったという印象があるんだよね。その辺が挙がっていなかったのは......まあ、番組のカラーもあるから異論ばかりを唱える気はないけど、20代の人からすれば平成の前半はまだ幼稚園児とかだったわけで、先に挙げたようなアーティストたちが活躍した90年代の楽曲があんまり選ばれなかったのは仕方ないのかな。

さて、今回の音楽総研は、そんな選ばれなかった90年代の曲の中から、俺のおすすめ曲をご紹介してみましょうかね。とはいえ、偏った趣味の俺が選ぶので、先に挙げたようなアーティストはひとつも登場しません。同好の士に喜んでいただければ。そして書く前から長くなりそうな予感がしているので、前後編でお送りしようと思います! 引っ張るような内容じゃないってか。

In These Arms BON JOVI (1992)
まずはやっぱりBON JOVI! この『In These Arms』が収録されたアルバム『Keep the Faith 』は、解散危機を乗り越えてのリリースだったこともあって、リリースされただけでも嬉しかったのに、いい曲ばかりでさらに嬉しくなったのを覚えています。なかでも、『In These Arms』はBON JOVI史上、いちばんいい曲じゃないかと個人的には思っているんだよね。好きすぎてバンドでカヴァー もしちゃった。ちなみに、ジョン・ボン・ジョヴィが髪を短くしたのはこのアルバムからなんだけど、やっぱり時流を読んでいたんだと思うなあ。


『In These Arms』
 



Still got the Blues (For You) ゲイリー・ムーア (1990)
1990年リリースのゲイリーの名曲。ゲイリーがそれまでのハードロックから、ブルーズへと音楽性を変えた最初のアルバムのタイトルトラックです。この曲はそれほどブルージーではないけど、ゲイリーっぽくてお気に入り。ゲイリーのブルーズに関しては賛否両論あったけど、歌に関してはハードロックよりもブルーズが合っていると思う。


『Still got the Blues (For You)』
 



No More Tears オジー・オズボーン (1991) ヘヴィメタルの帝王、オジー・オズボーンが引退を宣言したアルバムのタイトルトラック。結局オジーは引退を撤回したものの、引退宣言にはかなりショックを受けたなあ......。ザック・ワイルド(G)のカントリー&サザンロックテイストがかなり前面に押し出されていて、それまでの楽曲にあったおどろおどろしさは減っていたものの、楽曲の完成度はおそろしく高い。そしてやはり、唯一無二のオジーのヴォーカルが堪能できる名盤であり、名曲です。しかし、この頃のオジーって40代の半ばくらいで、今の俺より年下なんだよね。それで引退を考えるって......。

『No More Tears』
 



November Rain GUNS N' ROSES (1991)
2枚同時という異例の方法でリリースされたアルバムに収録の名バラード。アルバム自体は曲数の多さもあり、少しまとまりにかけるきらいはあるかもしれないけど、収録された曲はどれも完成度が高く、やはりガンズは凄いと思わされました。とくにこの曲は、彼らがその辺のハードロックバンドとは一味も二味も違うということを証明してみせたと思う。


『November Rain』
 



To be With You MR.BIG (1991)
全米ナンバーワンを記録したMR.BIGの大ヒットソング。それまで日本でしか人気がなかったといっても過言ではなかったMR.BIGが、世界的な知名度を得た記念すべき楽曲でもあります。MR.BIGの大きな魅力であるギターとベースの超絶技巧は全く登場しないアコースティックソングだけど、(同じく全米ナンバーワンを獲得した)EXTREMEの『More Than Words 』とこの曲は、アンプラグドがブームだったあの時代を象徴した楽曲でもあると思う。そして、今にして思えば、実はアンプラグドが流行りだした辺りからシンプルなサウンドへの回帰が始まっていたのかもね。


『To be With You』
 



......とりあえず5曲挙げてみましたが、90年代前半のHR/HMに偏り過ぎかね。まあ、80年代後半に起こったHR/HMブームはこの頃もまだ続いていて、全米チャートの上位を独占していたし、来日コンサートもたくさんあって、HR/HMファンにはとてもいい時代だったんですよ。しかし、92年にNIRVANAが『Never Mind 』を発表して、ロックシーンはガラっと様変わりをするんだよね......。俺の好みは変わらなかったけど。



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