ikkieの音楽総研

第347回 洋楽編 Bernie Marsden ―― 名ギタリストにして名ソングライター、バーニー・マースデン逝く......

2023 / 09 / 26

先日、なんか喉が痛いなと思っていたら、翌日の午後から発熱し、病院に行くとなんとコロナウイルス陽性との診断でした。話に聞く嗅覚や味覚の異常はまったくなく、インフルエンザかな、なんて思っていたんですが。これまで一度も感染せず、感染対策もずっと続けていたから、よもや自分が感染するとは……と驚きましたが、どれだけ気を付けていたところで、感染する時はしてしまうのでしょう。今のところ重症化は免れたようではあるのですが、1週間ほど発熱が続き、10日以上経った今も本調子とはとてもいえない状態です。皆さんもくれぐれも気を付けてくださいね。ナメたらいかんぜよ。……そうだ、コロナ禍以降、久しぶりにTAI-ONのライヴをやる予定だったんですが、残念ながら出演できず、相方が一人でライヴをやってくれたのでした。バンドを始めてかれこれ40年近く、ライヴも数えきれないほどやってきましたが、病欠したのはこれが初めて……。まあ、昔はインフルエンザだろうがなんだろうがライヴはやるもんだ、って感じだったけどね。今はそんな時代じゃなくなりました。

……前置きが長くなりましたが、今回の音楽総研は8月24日に亡くなったバーニー・マースデンについてあれこれと。訃報が続きますね……。

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バーニー・マースデンは1951年生まれのイングランド出身のアーティスト。自身のソロバンドを含め、様々なバンドで活動してきましたが、WHITESNAKEの初代ギタリストとしての活動がいちばん知られているんじゃないかな。ただ、1970年代からコージー・パウエルCOZY POWELL’S HAMMER や、DEEP PURPLEのメンバーたちとのバンド、PAICE ASHTON LORD に参加していたりと、ロックファンの間では名の知られた存在だったようです。その辺りのバンドはさすがに俺もリアルタイムじゃなくてねえ。バーニーがWHITESNAKEに加入した時は、DEEP PURPLE一派として、やっぱりバーニーか、といった印象だったのかもしれないね。

俺がバーニーのことを知ったのは、ジョン・サイクスとコージー・パウエルがいた時代のWHITESNAKE(というよりデイヴィッド・カヴァデール)のファンになって、彼らの加入前のアルバムもさかのぼって聴くようになってから、でした。ジョン加入後とは全く別のバンドのようだったけど、デイヴィッドの歌声はバーニー在籍時の楽曲のほうが合っているように感じたし、バーニーや相棒のミッキー・ムーディのブルージーなギターは、ちょっと背伸びしたい子供だった俺にとって、すごく魅力的に映ったんだよね。俺のWHITESNAKEのベストは、リアルタイムで聴いたこともあってバーニー脱退後の『Slide It In 』ではあるんだけど、WHITESNAKEのベストギタリストコンビはバーニーとミッキーだったと思っているし、『Fool For Your Loving 』や『Here I Go Again 』をデイヴィッドと共作したバーニーがベストソングライターだったと思っています(『Fool For Your Loving』はバーニー、ミッキー、デイヴィッドの共作)。その2曲とものちにリメイクされて大ヒットしているけど、バーニーはちょっと複雑だったんじゃないかなあ......。


『Fool For Your Loving』
名曲......! バーニーのソロ、完コピしました。
これ聴いちゃうとスティーヴ・ヴァイが弾いたリメイクはちょっと違う、ってなっちゃうでしょ

 


そうそう、リメイクの『Here I Go Again』の発売当時、手違いなのか忘れていたのか、なんとバーニーはあの曲の著作権を持っていなかったらしい。全米ナンバーワンになるほどヒットしたのに! デイヴィッドはリメイクするからちゃんとしておけよ、とバーニーに確認したらしいけど、発売時にはバーニーは権利を持っていなかったと。そんなことってあるんだね......。再発したアルバムのクレジットにはちゃんとバーニーの名前があるんだけど、当時のレコードにはデイヴィッドの名前しか載っておらず、びっくりしたのを覚えています。バーニー、後からちゃんとお金もらえたんだろうか。......こういうエピソードや、いつでもニコニコと笑顔でいることから、バーニーにはなんとなくお人好しっぽいイメージを持ってしまうんだけど......、バーニーは自分を解雇したデイヴィッドに自ら会いに行って、関係を修復したそう。強い人でもあったんだろうね......。

『Ain't No Love in the Heart of the City』
ミッキーのソロも、バーニーのソロもすごくいい。デイヴィッドのヴォーカルも。これぞWHITESNAKE!

 


バーニーのギターは70年代から活動をしているギタリストらしく、オーソドックスなブルーズベースのギターだけど、ミッキー・ムーディに比べるとよりハードロック色が強く、メロディアスでもある。バラードとか、スローなブルーズのソロがまたいい。メロディアスでソウルフルで、めちゃくちゃ俺好み! WHITESNAKE脱退後、様々なバンドで活動し、近年はソロ活動も熱心に行っていたバーニーは、ギターだけでなく、歌も味があって凄くいいんだよね。歌が上手い人はやはりいい曲を書きます。

『Here I Go Again』
バーニーの自伝発売に伴うオンラインイベントでのライヴ演奏らしい。
こうして聴くと、実にほんわかとしたカントリー寄りの楽曲だったんだと思うね

 


バーニーはWHITESNAKEのイギリスでのライヴにはよくゲスト参加していたようだけど......、デイヴィッドにはバーニーやミッキー、ニール・マーレイ(B)、イアン・ペイス(Dr)らと初期の楽曲を演奏するバンドをやってもらいたかったなあ。そしたらイギリスにでも絶対に観に行ったのに。バーニー、いなくなっちゃったよ......。



R.I.P. Bernie, My heartfelt condolences to you and your family.

 
 

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