VIVA ASOBIST

Vol.101平山ユージ
2020年東京オリンピック・スポーツクライミング応援シリーズ―5―

2015年8月にJOC(日本オリンピック委員会)で2020年東京オリンピック追加種目として新たに5競技が選定され、スポーツククライミングもその一競技として正式にIOC(国際オリンピック委員会)に提案されました。2016年8月にはIOCによって正式種目として最終承認された旨、公式発表がされました。この素晴らしい決定を歓待し、世界のクライミングの新しい時代の幕開けを喜び、さらには2020年の日本選手の目覚ましいばかりの活躍を心から応援したいものです。そこで「VIVA ASOBIST」では「2020年東京オリンピック・スポーツクライミング応援シリーズ」と題し、日々研鑽を重ね続けるスポーツクライミングの選手やその周辺に焦点をあてて、皆様にご紹介したいと願うものです。

 

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【プロフィール】
平山ユージ(ひらやまゆうじ)
1969年東京都生まれ
プロ・フリークライマー
15歳からクライミングを始め日本国内の難関ルートを次々に踏破。高校在学時、既に日本のトップクライマーの仲間入りを果たす。
17歳でアメリカ合衆国へ渡り、半年間フリークライミングのトレーニングを積む。
19歳の時に単身フリークライミングの本場ヨーロッパへ渡り、フランス・マルセイユを拠点に数々の国際クライミングコンペに出場。1989年のフランケンユーラカップ優勝をはじめ上位入賞の好成績を残す。
1997年:アメリカ合衆国ヨセミテ渓谷の岩壁(1,100m、サラテルート)を2日間で完登。
1998年:日本人初のワールドカップ総合優勝。
2000年:2度目のワールドカップ総合優勝を果たす。
2003年:再びヨセミテ渓谷エルニーニョのオンサイトトライ。日本最難ルート・フラットマウンテン(5.14d/15a)初登。
2004年:スペイン・ホワイトゾンビ(8c)オンサイト。
2010年:国内最大級のクライミングジム『Climb Park Base Camp』を設立。
http://b-camp.jp/
そのクライミングは芸術の域であり、世界一美しいと評されるクライミングスタイルで「世界のヒラヤマ」として知られる。
国内外のクライミング選手の統一ランキングシステム・ワンボルダリングを提唱。
http://onebouldering.jp/about_one_front/
自身のプロデュースによるコンペクライミングコンペTHE NORTH FACE CUPは国内最大級の大会であることはもちろん、海外でも重要な大会としての認識が定着している。
■平山:ユージ氏「あそびすと」アーカイブ
http://www.asobist.com/yomimono/viva/vol76.php
http://www.asobist.com/yomimono/viva/vol58.php


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ボルダリングジムRock&Wallオープニングイベントで。2013年6月
http://www.asobist.com/news/20130627news.php
 


 

テレビのニュース画面に、2020年東京五輪でのクライミングの正式種目選択決定に対して喜びを語る平山ユージさんの姿を見た人は多いだろう。
「ただ長くクライミングを愛して続けてきた立場でそこに立って、ひとこと言っただけです」とは本人の弁だが、日本の、いや世界のクライミングをここまで牽引してきたレジェンドの存在の大きさは誰しもが識っているところだ。
また彼の構築してきた世界があったればこそ今のチームジャパンの活躍もあり、それが故にクライミングがオリンピック種目として日の目を見ることになったとは、世界中が認めるところなのだ。

さてさて今、レジェンドの目にオリンピックがどう映っているのか、さらにその先のクライミングの輝ける未来をどう結ぼうとしているのか、とくとその話に耳を傾けてみようではありませんか!



 

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ボルダリングジムRock&Wallにて。ウェブサイト「SPORTS FIRST MAG」の取材中!
 



子どもの夢をはぐくみ
国内外のクライミングレベルを押し上げる
クライミングのオリンピック進出


小玉:クライミングがオリンピック正式種目に決まりおめでとうございます。
■平山:そうですね。世の中に大きく門が開かれたような感じがしますね。
小玉:何年か前に、オリンピックの件をお訊ねしたことがありますが、その時は難しいのではないかとおっしゃっておられたような記憶があります。時代が進んだのだなと感じています。

■平山:オリンピックの話は、今から30年前からあったんです。90年代の初めにいったん盛り上がっていました。そこから現実味がなくなってフェイドアウトしていったんです。IFSC((国際スポーツ クライミング連盟)の会長さんが強い意志でオリンピックにしたいと願っておられて、それが本当に実ったのだと実感します。2年前に来日された時に、話をしました。マルコス・クラリスという、イタリアの方ですが、オリンピック種目に押し上げると自信をもたれていたので、今度の東京オリンピックで日本に協力を要請されたのではないかと推測します。

正式なオリンピック種目になったことがクライミング界のためにどう役に立つのかという点で、僕自身もそうですし、周囲も色々と考えたと思います。オリンピックとともにやっていけたらよいと僕は個人的には思っています。クライミングの本質的な所を忘れずに、オリンピックの流れに乗れれば将来は明るいと思います。

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Base Camp 入間店にて
 



小玉:クライミング種目に選択されることが可能になった背景がまずは30年前からあったと聞きますと、やはり近年のクライミング自体の盛り上がりが日本だけではなく、世界でも広がっていると考えていいのでしょうかね?
■平山:近年の盛り上がりは、アジア圏内で考えると、最も盛り上がっていたのが、日本だったと思います。それに韓国が追随する流れだったのですが、それが30年前です。今はアジア各国が力を入れてきていますが、日本がクライミングの歴史が長いので、少しリードしている感じに見えます。ですが韓国もそれなりに強いですし、中国も見ているともの凄くオリンピックを見据えている気もします。
シンガポール、フィリピン、台湾、韓国、中国、香港...ベースキャンプにもアジア圏から大勢、クライマーが登りに来ますが、クライミングが国際感覚を持ちながら前に進んでいる手応えを感じます。近年のクライミングの盛り上がりは確かに急上昇していて、オリンピックブームが拍車をかけていると。

小玉:先日、佐藤祐介さんたちがピヨレドールアジアを受賞されましたけど、日本の岩場での観点からの受賞でした。様々に波がきている感があります。国内の山でも海外の人が多いです。「ここは日本?」というくらい、中国や台湾、韓国からの登山者をしばしば見かけます。おそらくは、向こうの山岳専門誌みたいなものに紹介されているんだろうと思います。
だからポピュラーな岩場に行ってもそういう人たちと遭遇する。そういう風潮は東京オリンピック開催の誘致が東京になったということと、クライミング種目が追加種目で承認されたということで、海外のクライマーへの反響も大きいのではないかと思います。
■平山:そうですね。特にアジア圏の影響の大きさは感じますね。たとえばワールドユースの結果を去年と今年で見比べた時に、伝統的に強い国が以前からはっきりしてはいますが、全体的にレベルが押し上げられてきています。いろいろな参加国の参加人数が増えている中で強い子たちが出てきてる感じがあって、クライミング界の影響は大きい。競技レベルが上がってきています。今は日本の選手たちが、とくにボルダーの世界では強いという印象はありますけど、1年2年先は闇です。
小玉:みほうちゃん(野中生萌さん)も、そうおっしゃってました。後4年の間にユースの人たちが、どんどん上がってきて、どういうふうにひっくり返しがあるか分からないから、油断がならないと。
■平山:その競争力が日本にあって、それが今、競技レベルの向上になってます。世界選手権の結果にも繋がっているのでしょう。

小玉:誰も登れなくて、みんな落ちちゃった所をパーンって飛んで、「うわ凄い!」と思って。
■平山:オリンピックの流れがある中で、先ほどのピヨレドールの話にもありましたけど、オリンピック種目になった事で広がりが出てくる。一般の人が入りやすくなったり、コアな部分での評価もしっかり分かる人がアンテナを張ってくれていることが嬉しいですね。
どうしても金メダルにばかり目がいきがちですが、しっかりとその部分は継承していって欲しいです。オリンピックムーブメントとともに、エネルギーを割いてほしいですね。

小玉:2020年オリンピック東京の誘致、あるいはクライミング種目の承認というのに関わっていらしたと思うんですけど、どういう経緯、経過でどういう役割を担われるようになったのですか?
■平山:僕はマルコさんからの協力の要請だったんです。で、その後日本の協会(日本山岳スポーツクライミング協会:2017年4月、日本山岳協会は名称変更になる)委員の方から連絡があって、東京でオリンピック種目になるチャンスがあると聞きました。自分の中では半信半疑だったんですけど、一石を投じることが良いのか悪いのかと迷いもしましたが、クライミング入口を広げるということを喜びとしてとらえてもいいのではないかと思いました。関係者のエネルギーを真摯に注いでいければ、クライミングの本質的な部分も崩れないと考えました。
もうひとつは、キッズたちのオリンピックと聞いた時の反応の大きさですよね。そこが最終的に頑張ろうと決意する後押しになりました。あまり、いろいろ考え過ぎるとマイナスに思えることもありますが、そこはシンプルに広い入口がオリンピックによって訪れて、それによって小さい子たちの夢が実現するということが貴重です。

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Base Camp 入間店にて
 



小玉:小学校低学年からやってますよね。
■平山:僕自身も小さいころオリンピックで金メダルを獲りたいという夢がありました。僕には叶わなかったけれど、今クライミングをやっている子でそういう興味を持つことは悪くない。

小玉:6月の時点でふと気づいたんですけど、ともあさん(楢崎智亜さん)、ふじいさん(藤井快さん)が世界ランキングの1位2位を争っていると聞いて、世界ランキングって何時からできたのか疑問になりました。平山さんの提唱されているワンボルダリングというコンセプトに関わりがあったのではないかと。
■平山:ランキングは90年代からありました。89年かな?その中からナショナルチームがランキングを出しているのですが、ワールドカップを交えたランキングで、フランス国内では誰が強いかというランキングがありました。フランスへは19歳で渡って、27歳までいましたが、日本に帰ってきて現状をみると国内の大会の価値が無かったり、ワールドカップ参戦選手は海外にばかり目がいって、国内のランキングを見るとランキングに入っていなかったりという状況でした。
自分もそうでした。一戦しか出てないから、その一戦で優勝しても10位だったり。だからもうちょっと国内での正しい物差しがあったらいいと考えたんです。
それと、これからクライミング界が広がっていくだろうという予測の中で、いろんなレベルの中で戦えるようにしたくて、ディビジョン制のランキングを付けていったらいいのではと思い当たりました。発想は10年くらい前からあって、提案もしていました。国内大会に注目が薄くて、どうしたら発展させられるかと考えた時、ランキングが必要ではないかと。

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Base Camp 入間店にて
 



小玉:ノースフェイスカップ、ジャパンカップもランキングに影響している感がありますね。
■平山:僕らのは民間なので、その中で魅力をどう出していけるかを考えます。僕らがやっていることが徐々に周知へと深まっていくのでしょう。
小玉:そのようにスタンダードが構築されていくとキッズたちも日本で、地元でも頑張れば、やがて世界が開けると希望が持てるようになりますね。
■平山:世界で金メダルが獲れる道筋が見えるようになってくる。始めた子も最初からあそこを目指すとわかってくるんですよね。
それがあまり強調され過ぎると、ともすれば弊害も出るかもしれません。外で登る楽しさや自由な発想でというクライミングの意識が薄れてしまうということはありますね。今後そこをどうしていくのかが課題です。

小玉:聞くところによると競技者にも外岩は大きな意味がある。どうしたって、スタンスを置くのにもジムのホールドよりもニュアンスが要求される。そういう丁寧さや繊細さを足先や指先が憶えるという点で、登りに丁寧さが身につくと室内壁での反応が違ってくる。キッズや若い人たちはインドアから入ってアウトには行かないという形の方もったくさんいらっしゃいますが、なんとか誘って行きたいところです。
■平山:オリンピックを目指して行くといっても、1人2人ですもんね。出られるのはね。そう考えていくと、それ以外の子たちにどんな夢を...と考えて行けば、自分の中で物差しをもって、その中でアウトドアに行く、そうすれば登ったこともないような岩だったり、行ったことのない国で登ったり、いろんな夢が花開くのかなと。



技術革新を得てクライミング自体も進化した
国内外の選手が育ち、機が熟して
クライミングは次の時代を迎えようとしている!


小玉:追加オリンピック種目はいったん、10種取り上げられて、その中から絞って...。
■平山:5種目です。
小玉:その過程において、何かプレゼンテーションはされましたか?
■平山:僕はたいした仕事はしてないですね。それぞれの重鎮たちと一緒に並んで、僕は「クライミング界で活躍している人間で今、ビジネスでも成功している」という立ち位置だったではないかと感じています。そこでひとこと話すくらいです。だから、「長い間、真剣に携わり今も深くクライミング界に関わっている人間がここにいる」ということそのことが、アピールだったような気がしています。でも、貴重な時間でしたね。「こうやってオリンピックって決まっていくのか」と感心しました。国会ではないですけど、いろんなルールがあって、様々が決まっていくのかと。

小玉:リアルな世界とプラス政治の世界と...
■平山:そういうことになるのでしょうかね?クライミングをそこまで知らない方がクライミングの運命を決めているようにも感じました。僕はクライミングを知っている人間として精一杯声を上げました。戦争の話もそうですけど、戦争に行く人が決めるのではなくて、テーブルの上で決まっていて、行かされるのは、何も知らない若い人たち。そういったところでしっかり判断できる人がクライミング界を引っ張ってくれれば、世の中にとってもよいことなのだろうと思いました。

小玉:最初の10種から5種に絞り込むのは、国内で?
■平山:詳しくはわかりませんが、IOCと東京都の組織委員会とで話しをして決めたと思います。
小玉:おそらく近年の日本のクライミング選手の動向が右肩上がり的に強くなってきていて、世界各国においても、クライミングの注目度が目覚ましくなっているということも大きく作用したのではないかと思いますね。
■平山:その競技がオリンピックの競技種目になって経済的に成り立つのかという問題と後は、日本がその種目に熱狂できるか?ということが重要になる。それはその種目について強いか弱いかに大きく関わってくること思います。
今回、重要視されていたのは、時代、時流に歓迎されて受け入れられているかという点でした。若い人が興味を持って参加している、人気があるという点で、スケートボードとかローラースポーツ、サーフィンなどと同じ流れの中に、そのひとつとして捉えられたのでしょう。時流に乗っていますね。
これまでのクライミングというものを意識していかなければならない。でもオリンピックも大事。

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ボルダリングジムRock&Wall設立3周年コンペで。2016年6月
http://rockandwall.jp/anniv/20160618_ph.php
 



小玉:山岳ガイドさんがよく言われているのは、10年前は登山靴で北岳バットレスも穂高の屏風も登ってた。現在のようなラバーソウルシューズができて、トライ感が格段に変わったと。
■平山:そういうものなのでしょうね。世の中って。昔は地球は平らだった。ガリレオが初めて地球は丸いということを発見した。まさに世の中は平らで正しいと思っていたこと全てを否定することによって、新しい世界が生まれた。
僕がクライミングを始めた時は、人工登攀で登ることが主流だった。それクライミングじゃないだろって生意気やってたんですけど、でも今、30年経って今の時代になればそれがが当たり前。革命的なものは常に前衛的なんです。
小玉:夏にミディ南壁を登って来たんですけど、ガストン・レビュファさんが初登で、60年前のその時代には、カムがなかったから、クザビを打ち込んで、小さいアブミで登っていた。そのクサビがいくつか残っていました。
■平山:今回は、たまたまクライミングの人気とオリンピック誘致が東京になったという地の利が重なってクライミングが初めてオリンピックの正式種目になりました。そういう「たまたま」に恵まれなかったら、例えばもしカムがなかったらクライミングはどういう風に発展していくのかな?鉄工所とかに勤めてたら作れるのかなって。まさにカシンとかは、鉄工所とかに勤めていたので、自分でギアを作った。クライミングをしたい気持ちと鉄工所に勤めてたことがマッチして、一流クライマーになっていった。そういう時代のマッチングとか時流に乗るとか、いろいろなことが重なって、新しいヒーローや物が生まれるんだなと実感しました。


3種複合という厳しい条件
選手たちの総合力を養う好機とポジティブにとらえる
あくまでも、その先の理想形を見据えて!!


小玉:色々な物が合わさって、最後にガラガラポンで答えが出た。
後、オリンピックのクライミングはリード、ボルダリング、スピードのは3種総合の評価で競われるということですが、そういうことは、どこで決定されたのですか?
■平山:答え辛いところもあるんですけど、クライマー的ではないところで決まっていったと思われます。
小玉:予算の問題ですか?
■平山:いえいえ。スピードクライミングを一生懸命やっている人もいますし。追加種目5種で動員数500人という枠があって、野球とソフトと空手などを除くと、残りが100人くらいになります。その100人枠にどう競技を組み立てるかは難問だったと思います。後は、各種目にフェアでありたいから、日本としてはボルダーとリードで勝負というところがあるんでしょうね。そこによって、スピードクライミングによる反発が起こっているのかな?
総体的にはまずは、オリンピック種目に決定されることが最優先で、その中でさらに発展していく方法を見いだそうとした、というところだと思います。ビジョンはすでにあると思います。その中で、今回は東京で3種目複合のボルダリングを盛り上げるぞということで動いている。

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Base Camp 入間店にて 



小玉:3種目総合になったという、選手たちの反応みたいなものは?
■平山:揺れている部分もあれば、さまざま。選手は、旬という捉えどころがあって、活躍している時、今トップにいる選手たちは、3種目複合に対して複雑な気持ちでいると思います。アキヨちゃん(野口哲代さん)とかは、「新しいチャレンジかもしれないけど、頑張ろう」と思っていると思うし、みほちゃん(野中生萌さん)は、クライミング歴からいって、「ボンっ」と考え方をシフトできると思うし、トモアくん(楢崎智亜さん)もそうですよね。
逆に安間(安間佐千さん)くんとかは、これは自分の世界ではないと見極めて、競技会から退いていった気はしますね。今大活躍している世代は揺れ動いた半年、1年だと思いますね。

小玉:ボルダー強い人がリードも強いだろうといわれていますね。後、ほまれちゃん(戸田萌希さん)の話しだとリードでは多くの選手が同じような高度でパンプしてくる。でもパンパンになってからが勝負で、そこから何手いけるかが勝負だと言ってました。そのあたりの持久戦の要素が違うけれど、ボルダーの強い人はリードも上手いですよと。
■平山:でも、その概念を打ち破る人に出てきて欲しいですよね。大概のリードの子たちがそういう概念の中で生きているので、何とかできないのかなあ。いつもボルダーが全面に出て、リードの子たちが不満を感じているのかなって。そこをぶち破る選手が出てきて欲しいですね。

小玉:活躍する選手が違いますよね。リードだと これながさん(是永敬一郎さん、IFSCリードワールドカップ2016 第2戦ヴィラール2位)とか。
■平山:きっと違うアプローチもあると思うんですね。そこを切り開く選手がいると、日本のクライミングは奥深いものになって、広がりも出てくるのではないかと。「くそ負けねーぞ」くらいの気持ちでいて欲しいですね。


チーム構築、選手サポート、競技運営...
課題山積を乗り越えて開く
オリンピックへの道のり


小玉:東京五輪に向けて選手は頑張るでしょうが、選手をサポートする体制について、例えば他のスポーツのチーム編成のように、選手がいて、トレーナーがいて、コーチがついて、監督がいてと、チームジャパンというチームの構築はこれからなんですかね?
■平山:きっとバランスがあるんだと思います。でも、今日本にはそれが足りていませんね。しかし、なぜ今日本が強いかというと、コーチたちが画一したトレーニング方法を選手に押し付けていないからではないかという気がします。個で動いていて、個性を伸ばせていけている。個人は個人で自立していて、コーチが多少のオーバーラップをしながら、コーチングしていくというのが、求められている。選手もコーチに頼るのではなく自立していく。そこが日本の強みなんですね。

小玉:ベースキャンプでもアスリートマネージメントということを始められていますね。あまりたくさんの人数は難しいでしょうけど、選手にとってはありがたいことだと思います。競技をやりながら、いろんなことをアテンドしていくのは大変でしょう。ある種お任せでお願いできるというようなところにいたいはずです。そうするとこれから、将来的に見据えるとチーム構築の中にアスリートマネージメントも入ってくると思うんです。
つまりはそういうことに関わる方、選手もそうですけど、今までは、選手もついていく方も手弁当で「あんたが大好きだから行くわよ」的な感じでやってきましたが、これからは、何とかそれをサポートする経済を考えて企業などに協力を仰ぐという方向性を探っていかなければならない。例えばメディアも企業も、東京オリンピックに向けてメディアへの露出も増えてきて、クライミングの社会的認知も広がっていけば、そういうことも可能になってきます。アキヨちゃんなんかもそうですよね。TEAMauとかいろいろと出来てきて、世の中的には、既にそういう風になってきているかと思います。その時にアスリートマネージメントという概念が必要になりますね。
■平山:そいう流れが大きくなってきていますね。

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Base Camp 入間店にて
 



小玉:ユージさんの時代は、例えばフランスに行かれてた時は、経済は誰が支えていたんですか?
■平山:自分でやってました。ある時「Power Bar」を食べて、大会に出たら優勝した。「これけっこう効くな」と実感しました。日本に帰ってきて輸入先を調べたら、ジャパンスポーツマーケティングの前身の会社のジャック・坂崎・マーケティングという会社で、そこにPower Barを入手するために行ったんです。何度か行っている間に、そこの人が「君やれるね」という話になって、僕のエージェントについてくれることになりました。そういう流れだった。
それまでは自分でやっていて、それが20代半ばですね。なに不自由なかったし、ちょうど今後どうしようかと考え始めた時期でしたから、こころ強かったです。基本ビジネス面では、こういった取材も自分でやっていましたし、なにかに頼る形は、お金の計算は面倒くさいので頼んでいました。そういう感じです。
マネージメントは人を潰す可能性もあります。この子にどういう風にしたいのか?ビジョンがあった方が良い。何もしないでも食べていけるんだという気持ちになってほしくない。世の中と繋がって世の中に生かされていて、だから世の中に、社会貢献とか何か貢献していることを喜びにしてほしい。

小玉:企業とコラボする事はリスクもありますね。総合的にどういう風な利用価値があるのかといった物差しがあまりにも強過ぎると、サポートされる側も大変になりますね。
■平山:僕は基本的にクライミングの才能がある子たちに声をかけているわけですね。ただの芸能人みたいな感じになってほしくない。やっぱりクライミング界に生かされているわけで、クライミング界に何かを産み落としていってほしい。
僕はそういう気持ちでやっています。お金とは恐ろしいもので、人間をいくらでも変えてしまうので、気を使わないといけない。僕自身もワールドカップで総合優勝する中で、家族もいたし、自分を安定させるものがあった。マネージメント会社の人も現実的な話を常にしてくれて、ああいうリスクがある、こういうリスクがあるということを話してくれたので、道を外さずに来れました。
日本代表の選手運営は大変になって来ますよね。いろんな企業も絡んでくるでしょう。選手の個人的なスポンサーもあるし、対日本代表もあるでしょう。選手本人は、日本代表ということは、日本の代表として見られる。あの子たちの振る舞いをみんなが目を凝らして見ているわけで。そこで、どういう振る舞いをするかで、その人の評価、価値が変わってきます。

小玉:日本のクライミング界がどんどん隆盛していくには、裾野を広げる、社会の認知というのもすごく重要なファクターになっていくのではないかと思います。そういう意味ではメディアの果たす役割は大きいでしょうね。今のところはスカイAとか、ストリームとかは放映していますが、テレビでは、スペシャル番組で話題として取り上げてはいますが、実際にリアルタイム、オンタイムで試合を中継することは、まだありませんね。けれど、2020年に向けて、だんだんそういうこともなっていくのかと期待はします。
■平山:僕は裾野が広がる事も重要ですけど、本物であってほしい。だから、裾野を広げる事を急ぐよりは、本物である人を出していく、本物を伝えていくメディアであってほしいと思います。でも興味本位で、一瞬ワァーっと取り上げられるのではなく、ウチでやってるマネージメントの選手たちは、そういった形で露出していってほしいですね。

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Base Camp 入間店にて
 



小玉:私は単純なので、例えばお茶の間のおばあちゃんが「まおちゃんが出る」って楽しみにテレビつけるのと同じノリで「みほちゃんが出る」って試合を見るという状況になればいいと思ってしまいます。
■平山:そういう要素もありつつ、本物であるってことですけど、人の幸せ度合いというのは、些細なものであると思うので、そういう喜びを伝える部分は僕も否定しないです。

小玉:そのために徐々に出て行くとすれば、クライミングをやったことがない人がオーディエンスのほとんどという状況の中で、そういう人にとっては、壁に張り付いて「何を、なんかもじもじしているのか」わからない。だから、アキヨちゃんとみほちゃん、こころさんとともあくんの登りの違いがわからないとかというふうなことも含めて、どういうグレーディングで何が難しいのかということを、知らない人の身になって解説することが大事ではないかと思います。
■平山:時間が必要だと思います。例えば、野球とかだと、あんだけ複雑なルールをほとんどの人が理解して観るわけですよね。クライミングも分かる人が増えてくればという期待値もあります。もちろん、とはいっても胡座をかくわけではなく、如何にクライミングをまだ知らない人にわかり易く伝えようとする姿勢も必要でしょう。その両方で理解度深まり、クライミングが周知されていけばいいのではないかと思います。
特にリードとの解説は難しいと思います。ボルダーに関しては、観てるだけで興奮するじゃないですか?!けれど、リードはアクションが少ない分、如何にエキサイティングに伝えられるかかが課題でしょう。ルートの内容もありますね。起承転結がないと。伝えるのは難しいし、観ているのも退屈だし。どこで拍手して良いか分からなかったりもするでしょう。誰が結局1位なのか、4課題が終わるまで分からない、その辺の複雑さをどう伝えるのか気になるところです。
後は、スピードに関してはどうなって行くのんだろうと模様眺めしているところです。

小玉:スピードが強い国は、ロシアや中国ですよね。でもそのスピードの強い選手って、スピードに特化した選手で、ボルダーもリードもあんまり、ただ速いという...。
■平山:スペシャリストですよね。
小玉:蜘蛛のようにね。どうなるんですかね。3種総合というのは?
■平山:選手にとっては難しい。もうすぐどういう形で採点するのかが決まるようです。それによって、どこに競技の重きを置くのか決まってくるでしょう。

小玉:採点方法とか設定とかは、IOCの方たちと日本の方たちと、どういう風な形で...、
■平山:たぶん、IFの方で、いろんな意見を集めて、12月に選手を交えて、意見交換をした上で決議されて、正式には2017年の3月とも言われています。IFで決まったものをIOCに上げることになるでしょうね。
小玉:採点方法とか決まって、選手たちもどういう風に強化していくかという線が見えてくるということですか?
■平山:そうです。今後のプランが決まっていくのは3月以降ですね。3種目全部得意というのは難しいでしょうね。その採点方法にもよりますけど、どこに重きを置いて強化していくのか...

小玉:種目別の評価はないんですね。
■平山:今回はないと思います。
小玉:しかも男女二人ずつ。
■平山:男女一人ずつだと思います。
小玉:厳しい!
■平山:詳しくは分からないです。その辺も3月に決まると思います。男子20人女子20人という枠の中で、どういう形で選考していくのか決まっていない形です。クライミング全体で40人という枠です。狭き門です。


2020年のその先にも
オリンピッククライミングは続いて行く!
クライミング界の未来は明るい!!


小玉:2020年は手始めで、様々に受容しなければならない状況は仕方ないとして、2020年以降の展望となると、最終的には体操みたいに種目別があって、総合もあってという形になっていくんでしょうか?
■平山:選手はみんなそれを望んでいますよね。
小玉:で、オリンピックでクライミングは東京だけだった。その後消えたということではなくて、継続されていくという...。
■平山:東京での成功が継続の鍵になると思います。その先の単種目への可能性が一気に広がると思います。

小玉:競技会場は決まってるのですか?
■平山:決まっていると思いますが、僕は知らないんです。お台場の方かなとは聞いています。
小玉:外なんですか?
■平山:そうですね。
小玉:雨が降ったら大変ですね。
■平山:熱いですし、雨が降ったら大変です。でもみんなイコールコンディションだという流れですよね。
小玉:オーディエンスも雨が降ったら傘をさすんですかね。
■平山:僕、個人の考えでは室内でやって欲しいですよね。
小玉:外だとオーディエンスは熱中症になっちゃいますよね。
■平山:この間の組織委員会でのプレゼンを見ていると、いろんな考え方が入ってくるので、その中での落としどころみたいなところで会場も選ばれていくのでしょう。

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Base Camp 入間店にて
 



小玉:どっかの体育館のバレーとかの競技が終わった後に空くわけですよね、それをこういう風に壁を持ってきて作るくらいなんてことないですよね。
■平山:いろんな考え方があって、この競技と一緒にやろうとか。そういう話があるのではないですかね。
小玉:観に行きたいけど、炎天下じゃ嫌だなー。
■平山:覚悟して行くしか。でも多少考えるんでしょうね。夕方とかナイターとか。
小玉:そうしたら今度は蚊取り線香を持っていかなくちゃ。
■平山:8月、外でやるということはそういう無茶な感じなんでしょうね。
小玉:日本の夏は案外厳しいですよね。問題が山積みですね。

■平山:自分の登りも、後数年やりたいと思っています。結構、流されている感はありますが...
小玉:この間、おケガされる前にフェイスブックに書いてらした。目から鱗だって。「新しい自分を見てしまった」と...。
■平山:若い子たちが発見するほどの勢いはないと思いますので。さっき子供たちに「自分の物差しを」って言ったんですけど、自分の中での物差しでいうと、進化は永遠にできるわけで、その中でクライミングというのは一番中心にあります。
小玉:この間クリス・シャーマさんがいらした時におっしゃってましたけど、その人その人の課題に真摯であれという。それができるからクライミングは素晴らしいんですよね。
■平山:そうですね。でも人間は動物だし、みんなとの競争、それもいいじゃないですか。後は、誰もやった事のない壁を登るとか、まったく新しいアイデアで開拓をしていくとか、それもいいです。アイディア次第でいくらでも広がりを持てるのがクライミングだと思います。

小玉:私なんかは、ミディの南壁では最後の方、くたくたになっちゃって、「3分の2にしましたから上がろうとだけしてください」と、ついに荷物になって荷揚げしてもらいました。でもレビュファさんが打たれた60年前の楔がまだ残ってたんですよ。感動しました。
■平山:シャモニーですね?
小玉:ロープウェイでエギュ・ド・ミディへ上がって、反対側の雪稜をバレ・ブランシェへ降り回り込んで基部から突き上げていくのですが、クラック大会で、ルンゼのとこに細いのがあって、どうやって良いか分からなくって、仕方なくステミングして、どんどんクラックから離れていって、ますます何しているかわからなくなって...。
■平山:いいですね。僕も行きたいな。
小玉:フランスとかイタリアのチームが後ろからいっぱい来てるんです。私が遅いから、「ジャポネ、レエ」って怒っているんです。
■平山:みんな勝手だから、言わせとけばいいんですよ。
小玉:ヘタクソなんだけど、ヘタクソなりに楽しめて、命自体を震わせる感じが好きですね。
■平山:あれだけ高い所に登ると、凄い景色も見るんでしょうね。
小玉:ヨーロッパアルプスが、バーっと見えて、素敵でした。

小玉:最後に、日本だけではなくて、世界でクライミングがどういう風に進化していって欲しいとお考えですか?
■平山:今、確実に大きな影響を与えているのはオリンピックで、そこで始める人たちが、自分としてはより多くの人たちが、クライミングを好きになってくれて、外岩にいったり、海外ツアーにいったり、クライミングを通して人生を豊かにしていって欲しいと思います。クライミングの本質的なところが薄れていかないように、クライミングのことを考えてくれる人がもっと増えて、それぞれが新しい分野を切り開いてくれる、そんなクライマーが増えてくれればいいですね。
この間のユースケくん(佐藤祐介さん)とか、くらかみ くん(倉上 慶太さん)みたいなクライマーだったり。今までそういうスタイルはなかったですよね。日本では。ボンって上がった瞬間があのルートだったと思うので、彼みたいにいろいろなことができる、あういうものも入口が広がって、ものすごいアイディアで押し上げていって欲しいですね。
*2016年4月、倉上慶大&佐藤祐介ペアが瑞牆・十一面岩正面壁・モアイフェースの「千日の瑠璃」(5.14a R/X 7ピッチ) のワンプッシュ・チームとしてフリーでのクライミングに成功した。2015年10月に倉上さんが初登、第2登が佐藤さん。全7ピッチ。1ピッチ目の 5.12 PD から始まり、5.13c R、5.14a R、5.13d R/X と高難度な上に R や X が付く危険度の高いラインで、非常に冒険的。ビレイ点以外ではボルト類を一切使用せず、ナチュラルプロテクションのみで登っており、スタイル的にも最上とされている。

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Base Camp 入間店にて
 



小玉:大きな意味でいえば、山に登ることもクライミングですよね。
■平山:そうですね。いろんな形があると思うんですよね。面白いことがどんどんできると思いますね。
小玉:ユージさんが押し進めておられるワンボルダリングというのは、クライミングの発展への貢献度は高いと思います。
 ■平山:どうですかね。ワンボルといってもノースフェイスカップで保てている感じですけど、将来的には、理想としてはクライミングを通していろいろな人が繋がって、それこそ全世界で、「みんな友達なんだ」みたいな感じで登れたらいいんですけど。
小玉:何年前だか、ほんのすぐ何年前にほまれちゃんがノースフェイスカップに出た時は、ストマジだったって。
■平山:そうですね。2007年です。
小玉:1日で終わりでしたと。えらい違いですよね。
■平山:それを言うと、いちばん最初は参戦数が47人でスタートでしたからね。それが今は1800人。大きくなりました。
ワンボルに関しては自分の理想の範疇でしか成立しないと思うんです。ここから先はどうなっていくのか?もしかしたら既に自分の限界点に達してるのかなと思うところもあります。さらに考えてこの先のビジョンを描いていかないと、伸びられなくなっているのではないかと感じます。そこはスタッフと話しながら前に進めていきたいですね。みんなと手を繋いで前に行く形にしないと、今後の発展はなかなか望めないような気がします。
クライミングがオリンピック種目にもなったし、次の時代の到来ですね。ステージが一段階上にあがった気がします。クライマーだけだった世界がいろんな企業も入ってきて。クライミングを知らない人たちの世界で僕らは、渡り歩いていかないといけない。日本での常識が通用しない所もあるでしょうし。恐いですね。
小玉:未だにスピードを競うとしか思ってない、リードもボルダーもごっちゃごちゃな人が山盛りいらっしゃるから。
■平山:しばらくは荒波の中で僕らももがくんでしょうね。

小玉:若い選手層が育ってきて、すごく楽しみですね。
■平山:その若い子から僕らも学んで、前に進んで行かないとね。
小玉:楢崎兄弟みたいに、兄弟、姉妹でやってるというキッズもいっぱい増えいくでしょうね。めいちくん(楢崎明智さん)なんか「とにかく兄貴に勝ちたい」って言っていて、可愛いんです。
■平山:可愛いですね。仲良くトレーニングしてますね。
小玉:明るい日本のクライミングって感じがしますね。そして、燦然と輝くレジェンド、ユージさん。
■平山:輝いてますか?どうだろう?
小玉:輝いてますよ。

■平山:どうなって行くのかな?やってみたい目標もあるんで。
小玉:15は、どのくらいになるんですか?足が治られてからですけど。
■平山:もうやりたいルートは決まっていて、自分が10年前にやっていた所を、登り切りたいなと。人生の宿題といってるんですけど。
小玉:ルートはできているんですか?
■平山:もうできているんです。初登されているのが2002年なので。それを追いかけているだけです。スペインのルートです。
小玉:日本でも作っておられましたよね。
■平山:日本でもあるんですけど、最近そこには行ってないんです。

小玉:スペインのどの辺ですか?
■平山:バルセロナから車で2時間くらい内陸に入った所です。
小玉:どなたが開かれたルートですか?
■平山:一番最初にボルトを打ったのが、アレクサンダー・フーバーといってドイツ人ですね。その後初登したのが、ラモン・ジュリアン。地元のクライマーです。15aです。
小玉:今、15cが最高なんでしょ?
■平山:そうです。それもスペインです。そこから近いです。2017年は治ったらスペインに行きます。
小玉:今日は、お怪我なところありがとうございました。
*平山さんは2016年9月、室内ボルダリング練習中に右膝を負傷。人生初の手術を受けたが、そのリハビリ中、医師の許可がまだ下りていないにも関わらず、左片足で12aを登って、周囲を驚かせた。

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Base Camp 入間店にて
 














読み物 VIVA ASOBIST   記:  2017 / 01 / 01

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