ikkieの音楽総研

第225回 洋楽編 THE STRUTS ―― 英国発! 期待度大の"本物"

2019 / 01 / 08

あそびすと読者の皆様、謹賀新年でございます! 去年は災害も多く、暗いニュースが多かった年でしたよね。今年こそ、皆が明るく楽しく幸せに過ごせる一年になりますように……。微力ながら、少しでも皆様を明るい気持ちに出来るよう、俺の大好きな音楽の魅力を伝え続けていきたいと思っています。今年もよろしくお願いしますね!

1901thestruts.jpg さて、新年一発目にご紹介するのはTHE STRUTS ! 年末辺りから、カッコいいバンド見つけちゃったよー! なんて、周りに言いまくっているんだけど、彼らはデビューしてから数年経っているし、2014年にはなんと、THE ROLLING STONES のサポートアクトを務めている……。日本でも2016年にサマーソニック出演、2017年には単独での来日公演を行っていることを思うと、何をいまさら、というぐらい、ロックファンの間ではすでに浸透している名前なのかも。まあ、考えてみると、何年か前から名前は知っていたし、俺と好みが近そうな音楽ライターの人が最近のお気に入りとしてTHE STRUTSの名前を挙げていたりして、気にはなっていたんだよね。こんなコラムを200回以上も書いているのになんですが、俺はあんまり積極的に新しいバンドを聴かないタイプなんですよね。てへ。

THE STRUTSは12年にイングランドで結成された、ルーク・スピラー(Vo)、アダム・スラック(G)、ジェド・エリオット(B)、ゲシン・デイヴィス(Dr)の4人からなるロックバンド。70年代のグラムロックを彷彿とさせるサウンドや、存在感あふれるルークのパフォーマンスが話題を呼び、デビューアルバムすら発表されていない14年に、THE ROLLING STONESのスタジアム公演のサポートアクトに大抜擢。それ以降も、MÖTLEY CRÜEGUNS N’ ROSESなどのビッグネームのサポートを務め、自身のツアーも大盛況だったという。俺はこの辺で彼らのことを知ったんじゃないかなあ。MÖTLEY CRÜEのニッキー・シックスがベタ褒めしていたような記憶もあるし。

『Could Have Been Me』
ファーストアルバム収録。ルークは髪が長いころのフレディ・マーキュリーっぽいね。
メロディもグッとくるけど、歌詞も良いなあ。
 


聴くともなしに聴いていたラジオから流れてきた彼らの曲に、「おお、いいじゃん」と思ったのがTHE STRUTSとの出会いだったんだけど、最初はMY CHEMICAL ROMANCE っぽいって思ったんだよね。ダークな世界観の物語のサントラになりそうな感じとか。でも、曲が終わってからすぐにSpotifyで彼らのアルバムを聴いてみると、MY CHEMICAL ROMANCEというよりは、SWEET(なんと俺のフェイヴァリットソング『The Ballroom Blitz 』をカヴァー!)やQUEENといった英国のバンドを思い出させるグラムロック的なサウンドで、より俺好み! THE DARKNESS の影響もありそうだ、とも感じたかな。ダークで退廃的な雰囲気を漂わせながらも、切なさも甘さも、バカバカしさもある(ここ重要)キャッチーなメロディが乗るサウンドはまんまグラムロックでね、今どきこんなバンドがいるのか、とちょっと感動を覚えるほどでした。

『Ashes – Part2』
ファン撮影の動画。俺が初めて聴いた彼らの曲がこれでした。
MY CHEMICAL ROMANCEの『Black Parade』っぽい雰囲気で、いいなと思ったんだよね。
しかし、良い曲だ!
 


思わず笑ってしまうようなルークの巻き舌ヴォーカルに、フレディ・マーキュリー(QUEEN)を思い出す人も多いと思う。歌声や歌い方だけでなく、心なしかルックスも似ているし……。それもあってか巷ではQUEENの再来だなんて評判もあるようだけど、最近のバンドらしい現代的な要素もふんだんにあるし、確かな影響は感じさせつつも、言うほどQUEENっぽさは感じない。ただ、QUEENが好きな人は気に入ると思うよ! ちょっと大仰と言っていいほどのドラマティックな楽曲は、人によって好みが分かれるところだろうけど、QUEENのファンにはきっと響くと思う。

『Fire – Part1』
オーディオのみ。今のところいちばん気に入っているのはこれかな。
切なさ満載で疾走するメロディがたまらない!
 


そして、QUEENファンだけでなく、ブリティッシュロック好きにこそTHE STRUTSを薦めたい。彼らがどこまで意図しているかはわからないけど、QUEENだけでなく、MOTT THE HOOPLE THIN LIZZYTHE WHO など、いろんなバンドのオマージュであろうフレーズがそこかしこに散りばめられていて、ブリティッシュティッシュロック好きなら、そのセンスにきっとニヤリとしてしまうはず。パクリや模倣でなく、愛のあるオマージュだってこともわかると思うよ。もちろん、そんな古くからのロックファンだけでなく、若い人たちにも聴いてほしい……って、たぶん若い人たちこそがTHE STRUTSのファンの中心だよね、きっと。俺のようなオッサンたちよりも、新しいバンドを見つける嗅覚は彼らのほうが優れているはず。

正直なところ、 30歳を過ぎたあたりから、誰かの“ファン”になることがほとんどなくなったんだけど(好きな曲はいっぱいあります)、THE STRUTSが放つ本物の香りに、久しぶりにファンになりそうな予感がしています。まずはライヴを観てみたいなあ……。あ、もっと早く彼らのことを聴いていたら、来日公演も観られたかもしれなかったのか! 今年からは積極的に新しいバンドを聴くようにします……。


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