ikkieの音楽総研

第316回 洋楽編 DEF LEPPARD ―― "らしさ"と"新しさ"が自然に共存! 7年振りのニューアルバムリリース!

2022 / 07 / 12

大変な事件が起きてしまいました……。ちょっとショックを受けていて、なんだか普通の精神状態ではないです。これまで安全だ、と言われてきた日本も、もうそうとは言えないのかもしれない。ショックを受けている方、たくさんいると思います。音楽総研が少しでも皆様の気を紛らわせることができたらと祈りながら、この原稿を書きすすめています……。こんな時だからこそ、音楽を聴きましょう! 今回の音楽総研は、DEF LEPPARDの7年振り、通算12作目の新作についてあれこれと!

diamond star halos.jpg
DEF LEPPARDの待望の新作、『Diamond Star Halos 』が5月にリリースされました。リリースしてすぐに一聴した感想は「ものすごくDEF LEPPARDっぽい!」というもので、ある意味では当たり前なんだけど、バンドの長い歴史の中では彼ららしくないなと感じた作品もあったし、無理して往年の作風を踏襲しようとしていると感じるものがなかったわけじゃない。あくまで個人的な意見だけど、そうだな……1992年の『Adrenalize 』以降、久しぶりに「こういうのが聴きたかった!」と、素直に受け入れられた作品かもしれない。『Adrenalize』の次にリリースされた『Slang 』は、巷の評判よりは気に入っていたけども、やはりどこかグランジ・オルタナを意識した作風だったと思うし、それ以降はファンが望むDEF LEPPARD像を頑張って再現しているように感じることも多かった。もちろんそれが悪いわけではなく、どのアルバムもDEF LEPPARDだからこそ作り上げることのできた完成度の高いものだったし、気に入っている曲もたくさんあるよ。

『Take What You Want』
アルバムのオープニングトラック。イントロのアルペジオがLEPPSらしさもありつつ、新しさもあってカッコいい!

 


そして、リリースから1ヶ月半くらい経った今は、DEF LEPPARDっぽいという感想は変わらないものの、これまでのどのアルバムにも似ていない、という感想が加わった(強いて言えば意外と『Slang』に近いかもしれない)。分厚いハーモニーや、キャッチーな歌メロ、印象的なアルペジオなど、俺が思うDEF LEPPARDらしさはたっぷり詰まっているものの、ストリングスやピアノが入っていたり、女性シンガーが参加している曲があったりと、これまでと違う要素もたくさんある。そして、今作のタイトルがT-REX の歌詞から取られていることなど、グラムロックの影響もいくらか見えてはいるけど、なんというかTHE BEATLES っぽいなと思うアレンジが随所にあって、思わずほくそ笑んでしまう。ストリングスの使い方なんかにその影響を感じるし、『From Here to Eternity 』なんて、まんま『I Want You (She's So Heavy) 』じゃないかと思うんだけど、どうだろう?

『From Here to Eternity』
この曲は『I Want You』のオマージュだと思うんだけど、どうでしょう?

 


少し気になったのは、どうもリック・アレン(Dr)は演奏しておらず、ドラムは打ち込みによるものらしい、ということ。ドラムが少々大人しいというか、ループっぽいフレーズが多いなとは感じていたけど......。メンバーによると、パンデミックの影響でスタジオに集まることが出来ず、メンバーそれぞれの自宅でレコーディングが行われたとのことで(メンバーはイギリス、アイルランド、アメリカに分かれて暮らしている)、ドラムのレコーディングは難しかったのかもしれない。もともとシンプルなフレージングの人ではあったから、ループっぽいのはそれほど気にはならないけど、まあ、その辺が寂しいと言えば寂しい。しかし、それを補って余りあるほどの楽曲の充実度! とくにDEF LEPPARDっぽさ満載の前半3曲の畳みかけるような流れはワクワクせずにいられないし、続くカントリーテイストでスローな『This Guitar 』は大人の哀愁漂う佳曲で、この流れも素晴らしい。『This Guitar』はカントリー系の女性シンガー、アリソン・クラウス が参加していることもあり、BON JOVIの『Till We Ain't Strangers Anymore 』を彷彿とさせるかも。

『This Guitar』
彼らにしては意外なカントリーテイストだけど、よく似合ってるよね。
中間ソロはフィルかな? ブルージーなプレイが素晴らしい

 


今作のクレジットを見てみると、フィル・コリン (G)が全15曲中10曲にクレジットされており(うち5曲はジョー・エリオット (Vo)との共作)、フィルの貢献度が高いようだ。相棒のヴィヴィアン・キャンベル(G)は1曲も書いておらず、何をしていたのかと思っていたら、DAW(音楽ソフト)の操作が得意でないヴィヴィアンはその準備に手間取っているうちに、たくさん曲が届いて作曲する余地がなかったという。ジョークだと思いたいけど、ちょっと呆れちゃった。うーん、それも間接的にはパンデミックの影響ってことになるのかね......。しかし、ヴィヴィアンが作曲に参加していなくても(もともと寡作な人だし)、このアルバム、間違いなく名盤です。

『Kick』
新作からのファーストシングル。グラムっぽい!

 


また感染者が増えてきて心配な状況ではあるけど、海外アーティストの来日が発表されてきてもいる。DEF LEPPARDの来日もきっとあるだろう。1日も早く、今作の楽曲をライヴで聴きたい。......そして、MÖTLEY CRÜEPOISONらと全米を回っているスタジアムツアーを日本でもやってほしい......!
 

 


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