ikkieの音楽総研

第334回 俺らの音楽編 Unknown Masterpieces ―― もっと世に知られてほしい、隠れた名曲たち

2023 / 03 / 21

3月18日に竹芝ポートホールで行われたGacharic Spinのライヴ&トークを観てきました! TAKESHIBA PORT MUSIC FESTIVALというイベントの1ステージとして行われていたので、Gacharic Spinの持ち時間は1時間のみ。トークと演奏が半々という構成だったんだけど、喋りが達者なメンバーが揃っているからトークコーナーは文句なしに楽しかったし、ライヴもすごく盛り上がって、あっという間の1時間でした。もっと観たかったなあ。……さて、今回の音楽総研は、すごくいい曲なのに、なぜかあんまりヒットしなかったなあ、あまり世の中に知られていないなあ……、と俺が苦々しく(?)思っていた曲をご紹介! Gacharic Spinのライヴレポートは、またワンマンライヴを観に行った時にでもたっぷりと。

まず1曲目はアメリカのバンド、KEEL の『Calm Before The Storm 』です。KEELはイングヴェイ・マルムスティーンがアメリカで最初に在籍したバンド、STEELER のシンガーだったロン・キール が1984年に結成したバンドで、MÖTLEY CRÜERATTほどの成功は収められなかったものの、山ほどいたLAメタルのバンドのうち、頭ひとつ抜け出て……なかったかな。ただ、LA GUNSFASTER PUSSYCATの次の次、くらいには人気があったような。KEELにはいい意味でB級臭さがあって、俺はそこが気に入っていました。この曲は1987年に発売された4枚目のアルバムに収録されていて、ツインギターのハーモニーが印象的な隠れた名曲! ロンの甘い歌声もいいし、もっとヒットしてもよかったんじゃないかなあ。もっと上手い人が歌っていればあるいは……なんてことは言いません、言いませんよ! ロンはいいソングライターだよね。


KEEL 『Calm Before The Storm』
ドラマティックな名曲。ロン・キールの煮え切らない(?)ヴォーカルがいい味だしています。
ツインギターのハモリもいいよね

 


2曲目は同じくLAメタル勢から、QUIET RIOT の『Stay With Me Tonight 』! QUIET RIOTなんてランディ・ローズがいたし、メタルバンドで初めて全米1位を獲得したし、超有名じゃん、なんて方も多いと思いますが、この曲はその大成功していたころの曲ではなく、バンドの顔だったシンガーのケヴィン・ダブロウ が脱退し、後任としてROUGH CUTT ポール・ショーティノ が加入したアルバム、『QR』に収録された楽曲です。ブルージーでソウルフルなポールのヴォーカルをいかした当時の楽曲はものすごく俺好みのサウンドで、このアルバムはほんとによく聴いたよ。HR/HMバブルの時代だったし、CINDERELLAGREAT WHITEみたいなブルージーなバンドが大ヒットしていたから、もっと売れてもよかったと思うんだけど。ケヴィン時代とサウンドが変わり過ぎたのがよくなかったのかなあ。……それにしても、この曲を聴くまで、カルロス・カヴァーゾがこんなに上手いギタリストだったことに気付いていませんでした。フランキー・バネリの重いドラムもいい!

QUIET RIOT 『Stay With Me Tonight』
蟹江敬三に似てる、なんて思ってたカルロスがギター上手いわ、足は長いわで、思っていたよりカッコよくってびっくり。
しかしまあ、ケヴィンがいたQUIET RIOTとはもはや別のバンドだよね

 


続いてKATMANDÜ の『The Way You Make Me Feel』。KATMANDÜは元FASTWAY デイヴ・キング (Vo)とASIA などでの活動で知られるマンディ・メイヤー (G)が中心になって結成されたバンドなんだけど、91年に発表したたった1枚のアルバムのみで解散してしまうんだよね。しかし、このアルバムが凄く良かった! LED ZEPPELINロバート・プラント を彷彿とさせるデイヴのヴォーカルと、ブルージーかつエモーショナルなマンディのギターの相性は抜群で、当時の音楽雑誌なんかでもかなり期待されていた記憶があるんだけど、残念ながら商業的な成功は収められず......。

KATMANDÜ 『The Way You Make Me Feel』
来日した時に観てるけど、デイヴ・キングはまんまこの歌声でほんとに凄かった。
もっと続けてほしかったな......

 


4曲目はデンマークのバンド、D-A-D の『Sleeping My Day Away 』。この曲は一度聴いたら頭から離れなくなることうけ合いのクセの強い名曲で、俺の頭の中で流れる率もすごく高いから(?)、なんだかヒットしていたような印象があるんだけど、世界的にはあんまりヒットしていなかったみたい。本国デンマークではもはや国民的なバンドのようですが。イェスパ・ビンザーのダーティなヴォーカルと、西部劇っぽいギターのクリーントーンが印象的。カッコいい!

D-A-D 『Sleeping My Day Away』
これ、初めて聴いたのはライヴハウスのBGMで、あまりにカッコよかったから、「これ誰?」って周りの人に聞きまくったっけ

 


5曲目はMIND FUNK の『Innocence 』! 今回紹介する中ではこの曲が断トツで隠れた名曲かも。MIND FUNKはハードコア系のミュージシャンたちで結成されたバンドで、当時はオルタナ系列のバンドとして語られていたように記憶しています。そちら方面のバンドはあまり好みじゃなかったので、名前は知っていたものの(ジェイク・E・リーが好きなバンドとして挙げていて気になっていた)、積極的に聴こうとはしておらず。20歳ごろに組んだバンドで何かカヴァーをやろうという話になった時に、その辺りのバンドに詳しかったベーシストにこの曲を薦められて聴いてみたらまあ、なんとも怪しいアンダーグランドな雰囲気や、パンキッシュな勢いがすごくカッコいいじゃないの! もちろんバンドでカヴァーしたよ。

MIND FUNK 『Innocence』
ライヴ映像がないかと期待したけど、やはりオーディオのみ。
オーディオが見つかっただけでもよかったのか? いい曲です!

 


......さて、個人的に隠れた名曲だと前々から思っていた楽曲を、とりあえず5曲挙げてみましたが、どうでしたか? いい曲ばっかりでしょ。80年代後半から90年代の前半のHR/HMをよく聴いていた人にはお馴染みの曲かもしれないけど、それでも忘れちゃっている人が多そうな楽曲じゃないかなあ。これ、今でも聴いてるよ! って人がいたら友達になれそう。知らなかったという人は、ぜひ聴いてみてくださいね。



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