シネマピア
オーロラ
2006 / 12 / 12
踊りを禁じられた国に生まれたオーロラ姫には、天賦の踊りの才能が備わっていた。国の財政難を打破するため、王は政略結婚のための舞踏会を開くが…。 パリ・オペラ座の全面協力のもとで描かれるファ…
エコール
2006 / 12 / 04
読んでから見るか、見てから読むか 小説の映画化は数々あれど、「あそこが違う。ここが変」とつい重箱のすみをつつきたくなります。ここで紹介するのは、重箱のすみが気にならない作品限定。あくまでも記者の目…
暗いところで待ち合わせ
2006 / 11 / 24
文庫だけでも三十万部を記録するベストセラーの、乙一(おついち)による同名タイトルの映画化作品が本作だ。失明して自分の世界に閉じこりがちなミチル(田中麗奈)と、職場での陰湿ないじめに辛い思いをするアキヒ…
椿山課長の七日間
2006 / 11 / 18
勤務先で突然死した椿山課長。やり残した仕事や愛する家族、未払いの住宅ローン等々への未練から、すんなりと死を受け入れることができない。天国と地獄の中間地点にある役所で、三日間だけ現世に戻ること請願した椿…
プラダを着た悪魔
2006 / 11 / 17
「私と仕事と、どっちが大事?!」「家族と仕事と、どっちが大事?!」誰でも一度はこう言われたことがあるのではないか。もちろん、仕事とプライベートは本来、比べるべき性質のものではない。それは夫婦のように互…
トゥモロー・ワールド
2006 / 11 / 17
いわゆるSF映画の近未来の様相といえば、発達したハイテク機器のオンパレードだった。空中の透明チューブの中を卵型の車が高速で行き交うので、交通渋滞はない。自宅の家電はすべてオートマチックで、食事作りや洗…
キング 罪の王
2006 / 11 / 17
まるで食事をするかのように、否、あくびをするかのように罪が行われるおぞましさ。真の邪悪とは、このように軽く、あくまでもさりげなく、日常行為のように何気なく行われるのだろう。 海軍を退役した青年は、…
手紙
2006 / 11 / 02
弟のもとに毎月届く手紙は、自分を大学にやるための学費欲しさに人を殺してしまった兄からのもの。刑務所からの手紙のやりとりを通じ、弟が受ける様々な困難、加害者の家族も被害者であるという生々しい現実、兄の罪…
ユア・マイ・サンシャイン
2006 / 10 / 31
韓国といえば純愛、純愛といえば韓国である。その韓国から、新たなるラブストーリーのお目見えだ。暗い過去を背負ったうえ、HIVに感染してしまった女性と、その彼女を妻として迎え、最後の最後まで愛しぬいた男…
トンマッコルへようこそ
2006 / 10 / 27
トンマッコルの村には、相手を傷つけるという概念がない。武器を持って戦うなどということは、まったくもって思いもつかない。多少の諍いや皮肉の言い合いくらいはあるが、悪意をもって相手に決定的なダメージを与え…
クリムト
2006 / 10 / 25
いいわゆるストーリー展開という概念はない。一枚の静止画のような映画だ。 芸術の都であったウィーンの栄光が頂点を過ぎ、まさに終焉を迎えようとしていた19世紀末。アール・ヌーヴォーの代表画家、グスタフ・…
地下鉄(メトロ)に乗って
2006 / 10 / 20
いつもどおり、多忙な一日に身を任せて営業職を全うするサラリーマン。ある日突然、地下鉄の駅から主人公が迷い込んだのは、自分の子供時代、まだ父と母が結婚もしていない昭和39年だった。 舞台となる新中野…
ドラゴン・スクワッド
2006 / 10 / 13
華流(かりゅう)真っ盛りである。華流とは韓流に続くブームで、台湾や香港、中国などの中華圏を指す言葉だ。 本作では国際警察のエリートGメンを演じるヴァネス・ウー。2001年に日本の人気コミックをも…
サンキュー・スモーキング
2006 / 10 / 13
いつも大変お世話になっております。 今回ご紹介する映画は、1日1200人を殺すタバコ業界の顔として、禁煙の逆風が吹き荒れる中を日夜マスコミの矢面に立って戦い続ける、タバコ研究所アカデミー広報部長の物…
16ブロック
2006 / 10 / 13
およそブルース・ウィリスとは思えない風貌である。 ふくれたお腹、禿げ上がった頭、愚鈍そうな髭面。何度か目を凝らして、ようやく本人だと認識できる。「ダイ・ハード」シリーズでのキレたアクションぶりから…